CROSS TALK
#01
「関電不動産開発の不動産業界での影響力・優位性」「今後の事業展開・目標」「求める人物像・活躍のフィールド」について、採用TEAMの3人が社長の藤野にインタビューしました。
2020年に当時の首相が、国内の温暖化ガスの排出を2050年までに実質ゼロとする方針を表明しました。カーボンニュートラル(脱炭素社会)の実現は、今や全世界的なテーマです。関西電力グループの総合不動産デベロッパーとして、電力事業者としてのノウハウを活用しながら、省エネルギーや環境配慮を軸とした不動産サービスを提供できることは、間違いなく当社の強みといえます。
関電不動産開発が手がける建物はすべて、エネルギー収支をゼロ以下にするZEH(ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やZEB(ゼブ:ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)になるのでしょうか?
ええ。中には建築基準法や土地形状の都合で実現できないケースもありますが、ロードマップでは2025年以降、すべての建物をZEH・ZEBにする方針です。分譲マンションの「シエリア」シリーズでは、すでに標準化されていますよ。
厳しい省エネ基準を満たすには、多くの時間と手間、そしてコストがかかる、と聞きます。
そうですね。コストが上がれば、それが販売価格や賃料に反映されますから、当初はおよび腰になっていた部分もあるかもしれません。ただ、関電不動産開発だからこそやる意義があるんだ、という意識がずいぶんと社内に浸透してきたように感じます。
カーボンニュートラルをはじめとした地球環境問題への取組みは、多くの就活生の皆さんが興味を持つテーマです。それが当社の競争優位性につながっているんですね。
ZEH・ZEBは、あくまでその一部に過ぎません。また、アセットの約9割が電化されている当社は多少のアドバンテージがありますが、いずれ他社も追いついてくるでしょう。そんな中、環境・社会・経済が持続的に発展する社会の実現を目指すサステナビリティや、持続可能な世界を実現するための国際目標であるSDGsの達成に向け、事業にどんな付加価値をつけるのか、ということが重要になってくると考えています。
今後の事業展開の方向性や目標、どのような会社を目指していくのか、についてお聞かせいただけますか。
現在重点的に取り組んでいるのが、スマートエコタウンです。これは、ゼロカーボンを目指すスマートタウンという技術的な視点だけではなく、入居者一人ひとりの豊かな心を育むとともに、コミュニティを計画的にデザインすることで、常に安心と活力を実感してもらう、というサステナブルな暮らしの視点から発想した街になります。
とても夢のある事業ですよね。これこそ、多種多様な不動産の企画・開発を行う総合デベロッパーの醍醐味だな、と感じます。
たとえば大阪府交野市のプロジェクトは、官民一体による土地区画整理事業から当社が街づくりのイニシアチブをとってスタートしました。JRの駅前にある約263,000㎡(甲子園球場6.8個分)の広大な土地に、戸建住宅やマンションのほか、公園、大型商業施設、医療施設、企業用地などが配置されます。
私は個人的に住宅事業に興味があって、関電不動産開発の戸建住宅ブランド「シエリアガーデン」が本格的に展開されていくのが楽しみです。
マンションに比べるとまだまだ戸数は少ないですが、今後伸ばしていきたい分野のひとつではありますね。
関西電力グループならではの特徴が、街づくりにも反映されているのでしょうか?
グループの中期経営計画では「KX(関電トランスフォーメーション)」が掲げられ、その中に「VX(バリュートランスフォーメーション)」があります。これまでの電気・ガスの量り売り一辺倒から脱却し、事業に新たな価値を生みだす。そのサービス提供の場のひとつが、今回のスマートエコタウンなのです。
街の完成が待ち遠しいです。ところで、今後の発展が期待できる分野として、スマートエコタウンの他には何かありますか?
人口増加に伴い経済成長を果たしている海外市場は常に注目していますし、日本においては、現在展開している関西圏・首都圏・仙台以外のエリアに、積極的に進出しようと考えています。また、国内の複数箇所でデータセンターの建設も進めていますよ。
データセンターというと、サーバやネットワーク機器を保管するための専用施設ですね。
データセンターの運営には大量の電気が必要になりますから、関西電力グループの総合不動産デベロッパーとしての強みを最大限発揮できるでしょう。
今後、関電不動産開発がさらなる成長を遂げるために、どんな人材に集まってほしいとお考えでしょうか?
当社の社風として真面目な性格は大前提となりますが、個人的には型にはまりすぎなくていいので、チャレンジングでバイタリティのある人材を求めています。
2022年4月に改定された当社の行動指針には、「互いを尊重し、丁寧に対話しよう」「誇りと情熱を胸に、夢中になろう」「自由な発想で、果敢に挑戦しよう」という3か条が基本原則に掲げられています。「夢中」や「挑戦」などのキーワードは、まさに藤野社長がおっしゃった求める人物像に合致しますね。
経営理念と行動指針、そして社員が中心となり策定したブランドステートメントは、我々が事業や業務を行ううえでの根幹となるものです。また、作って終わりではなく、役員合宿や役職別研修など、社員一人ひとりに言葉の意味を落とし込んでもらう取組みを実施しています。ぜひ、これらの考え方に共感する人に入社してきてほしいですね。
就活生の皆さんに求めることはありますか?
やはり夢や目標を持つことです。先ほど述べたチャレンジングでバイタリティのある人材にもつながりますが、自分はこれを成し遂げるんだ、という強い思いのある人を歓迎します。最初の配属先が希望通りになり、やりたい仕事がすぐにできるとは限りません。ただ、夢や目標を持ち続ければ、きっとそれは叶うはずです。
人事制度の面では、コミュニケーションシートやHRDシートなど、自身のキャリア形成について希望を伝えたり、上司と相談したりする機会もありますしね。
開発なら開発、販売なら販売、管理なら管理と、ずっと同じ種類の仕事を続けるのではなく、若手のうちにジョブローテーションを通して複数の部署を経験し、自分に合う仕事、自分の進むべき道を見いだしてもらおうと考えています。
その点、関電不動産開発は事業やアセットの幅が広く、選択肢も多いですもんね。
当社では、若いうちから責任のある仕事を任されます。“初めての経験”を何度もすることにもなるでしょう。ただ、仮に失敗したとしても、必ず上司や先輩、同僚がフォローしてくれるので、その失敗を糧に、臆せず挑戦を続けてほしいと思っています。
関電不動産開発の不動産業界での影響力・優位性について、藤野社長はどのようにお考えですか?