現在私は、主に3つの業務を担当しています。
まず、ホテルやオフィス、賃貸マンションを企画・設計する開発業務。初めて開発に携わった「ホテル八重の翠東京」では、上品な和と緑(翠)をコンセプトとした宿泊主体型ホテルに仕上げました。最上階ロビーから望む夜景や、館内の和風庭園が宿泊者に好評です。
次に、建築担当として取得検討物件の実査を行い、物件のコンディションを確認する新規物件取得業務。リスクチェック、取得後運用期間の工事計画の策定、開発目論見であればボリュームチェックなど、その物件が投資するに値するかどうかを判断します。
そして、自社保有物件の修繕工事を推進するビル管理運用業務。お客さまに安心・安全にご利用いただけるよう、突発的な修繕工事にも迅速に対応します。
いずれの業務においても、「建物を通じて、人のつながりをつくりたい」という入社時の思いを忘れず、ひたむきに取り組んでいます。
私が関わったオフィスビルのプロジェクトで、若手社員による開発企画コンペが行われることに。しかも、当社と建設会社の合同チーム、プレゼン相手は2社の管理職の方々という、なかなか刺激的な内容のコンペでした。
私たちのチームは、「入居する企業が使いやすいと思うオフィスビルとは?」という根本的な課題から考えることにしました。これまで首都圏では取り組んだことのない新たな場所での開発となるので、マーケット調査も入念に行う必要があります。現地周辺を歩きまわったり、その街に詳しい人にインタビューをしたり、自分たちがそのオフィスビルを使うつもりになってコンセプトを策定しました。
違う会社のメンバーで価値観を合わせるのは大変な作業でしたが、私にとっては、新たな視点を得る貴重な機会となりました。
私は、新しい分野に挑戦したい、仕事の幅を拡げたい、という思いを強く持っています。最近はリノベーションに興味がわき、情報を収集中。さらにいうと、不動産の枠を超えて、関西電力グループの力を活かした新事業を立ち上げてみたいとも考えています。
しかし、それを実現するためには、まずは目の前の仕事で結果を出し、周囲からの信頼を勝ち取らないといけません。現在開発中の物件で、計画から竣工までメイン担当として携り、自分の企画をしっかりと形にします。
この仕事で求められるのは、建築に関する知識や技術だけではありません。設計会社や建設会社とやりとりする場面も多く、そこでは交渉力や調整力などが必要となります。また、物件企画コンペを通じて、今の私は多角的な視点をまだ持てていないと痛感しました。
次のステージに進むためにも、総合的なレベルアップを図り、自分がやりたいと思うことを必ず実現したいと思います。
私の好きな物件
入社2年目、私が初めて開発に携わった物件です。外壁タイルの凹凸の密度の違いで上から下にグラデーションをつけるなど、細部にまでこだわりました。いい意味で仕事への向きあい方が変わった、思い出深い物件です。